目次
はじめに
東洋医学には「未病」という言葉があります。
これは「未だ病にあらず」ということですが、
健康というわけでもなく「放っておいたら大病を患う可能性もある」ということです。
そのため未病とは「病」と「健康」の中間とも言えます。
人は健康に生活していても過労やストレスを抱えるうちに、体調を崩し、徐々に病へと近づいてしまうのです。
そして東洋医学では「未病のうちにきちんと治療して健康にするのが名医」と言われています。
未病とは
そんな未病とはどういうものかと言うと、
東洋医学では自覚症状はあるものの検査などをしても異常が見られない状態を言います。
人は体調を崩すとだるくなったり、疲れやすくなったり、元気が出ない、
食欲がわかないなどといった症状を感じます。
しかしそれ以外、特に目立つ症状もないため、「病」とは考えないのです。
しかし、この症状が現れているということは何かしら身体に異変が生じているということです。
未病の改善
東洋医学ではこの原因の一つを血液の淀みと考え、漢方を用いて症状の改善をします。
つまり、漢方は未病の治療に用いられてきたのです。
そしてこれらの症状を放っておくと大きな病に繋がるため、早めの治療が大切と考えられています。
このように未病とは何らかの身体の不調であり、これらの不調がない状態を健康と考えています。
そのため大病を患わずに健康に生活するためには未病のうちにきちんと治療することが重要なのです。
自覚症状がない場合
しかし、自覚症状がない場合もあります。
その場合、検査やアンケートをして初めて自分の状態に気付くということもあります。
そして現代人の多くは未病を抱えていると考えられています。
不規則な生活習慣や食生活が多いからです。また、様々な環境によるストレスも影響しています。
このような状態にならないよう、常日頃から生活習慣や食生活に気をつけなければいけません。
また、不調を感じた際は早めに治療を行い、未然に病を防ぐことが必要です。
その治療方法として効果的なのが漢方なのです。