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タントウ法の基本
気功法の基本でもあるタントウ法はいくつかの呼び名があります。
その一つに三円式タントウ法があります。
これは動きをともわない静功です。
やり方は、足の構えは馬歩のままで両手は腕を丸くし、
大きな気のボールを抱くように構えてから掌を左右の胸の間に向けます。
このとき肩と肘は力を抜いてやや下に落とします。
次に膝は爪先より前には出ない程度で緩めて。体重を足の裏に落とします。
足首から上を固めないで足首のところで体が楽に前後に揺れているくらいにします。
脊椎も肩の中も胴体の中も、なんとなく揺れている程度にして、
立つ時間は最低でも1分は立ち、できれば3分以上立てるようにします。
気功的な自然体を作って足腰を強化して、
生命力の素である丹田の力を強くするには、
他に馬歩雲手とあわせて毎日行うのがよいです。
腹式呼吸も大切
タントウ法をするときには腹式呼吸も大切です。
この呼吸は鼻から空気を腹の其処から肺まで吸ってから口から吐きます。
肺呼吸だけだと呼吸が浅くて気があがって気も溜まりません。
鼻から息を吸うと体の周囲の大気の気が自分の中心に向かい集まってくるイメージをします。
内臓全てに空気を満たすような感じです。
息を吐くときは体内の邪気が体外に排出されるようなイメージを浮かべます。
また、全身の力を抜くことも大切です。
全身の力を抜くことは実は難しい
簡単そうに見えて実は全身の力を抜くことは難しいです。
慣れてくると力が入っている状態と抜けている状態が体感的にわかります。
また、胸を張ることと背筋を伸ばすことは違っていて、胸を張ると胸骨がつまります。
とくにデスクワークが多い人は胸が詰まりがちです。
全身で大気の気を吸い上げてから全身で吐き出すことです。
これは説明するよりも体で覚えていくしかありません。
呼吸が出来るようになると気の溜まり方も違ってきます。
あと、姿勢が整うことで足の裏で大地も掴めるようになります。
大地を掴める感覚を覚えると、
姿勢もより整い自分の全体重が上手に足の裏全体に乗るようになってきます。
慣れないうちは呼吸だけでも大変ですが、
続ける間に筋肉と体力、精神力もついていて体つきもかわってきます。