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頭痛のタイプ
一般的な頭痛は発症原因の違いによって、
緊張型頭痛と片頭痛の2種類に分けられますが、
約70パーセントを占めるのが緊張型頭痛と言われ、
自律神経失調症の症状として挙げられる頭痛・肩こりはこの緊張型タイプとなります。
多くの場合、日常的に起こる頭痛には市販の解熱鎮痛薬を服用することで対処しますが、
慢性化して頻繁に起こるようになった場合、
その場しのぎの対処を毎回行っていると薬の効果が薄れ、
肝心の痛みが治まりにくくなるばかりか胃腸や肝臓への負担が大きくなってしまいます。
緊張型頭痛
自律神経失調症の影響で起こる緊張型タイプは、
自律神経がバランスを崩したことで、悪化した全身の血流の悪さによって、
緊張状態となった筋肉が神経を圧迫することで、痛みとなってあらわれます。
その状態は、バランスを崩した自律神経の交感神経のほうが優位になった状態で、
頭から首、肩にかけての筋肉が緊張するために生じます。
自律神経のバランスを整えて、副交感神経のほうを活発にして、
交感神経を抑制することが痛みを緩和するカギとなりますが、
そのためには回り道でも全身の血のめぐりを整える必要があります。
片頭痛
緊張型タイプに対して、約30パーセント弱の片頭痛は、
脳の血管が一時的に急速な膨張を起こすことで、
周囲の神経を圧迫するために発生します。
この場合も交感神経が優位になり過ぎることが原因で、
緊張やストレスによって交感神経優位の状態が長い時間続いた後に、
ようやくリラックスできた時、
これまで抑え込まれていた副交感神経が、急激に過剰な優位状態となって、
その作用で周囲の神経を圧迫するほどの血管膨張が起こります。
頭痛の治療法
発症の仕組みは違っても、つらい頭の痛みが生じることには変わりなく、
日常のケアで自律神経を整えて緊張状態を起こしにくい状態に導く必要があります。
自律神経失調症は血流の滞りが悪化を招くことから、
その状態を改善することが大切で、特に体の冷えが滞りの原因とされています。
冷え性改善には冷えやすい食材を避け温め作用のある食品を積極的に摂取することが重要で、
気功薬膳の知識が大いに役立ち、
気功按摩によるめぐり改善のツボ刺激との相乗効果で自律神経を整えて、
頭痛を根本原因から抑えて行くことに役立ちます。