妊婦さんの漢方薬治療の処方例~つわり、早産、貧血、マタニティブルー~

妊婦さんと漢方薬

妊娠中は薬を飲むことを控えている方も多いと思いますが、

漢方薬には安胎薬と言って、胎児を安定させるための処方薬があり、

数千年も女性の悩みを解決しています。

そのため、妊娠中に起こる辛い症状で悩まれているのであれば、

漢方薬を処方してもらうことをおすすめします。

また妊婦が漢方薬を飲み続けると、流産の予防はもちろん、安産になるとも言われており、

元気で産後の成長も良い子供が誕生すると言われています。

このように、妊婦が漢方薬を飲むことは、安全であると証明されていますし、

一般的には妊婦の体を温める物や、血行不良を改善する物を処方されるので、安心して服用出来ると言えます。

ではどのような漢方が処方されるのでしょうか。

まず妊婦の大多数が悩む症状と言えば、つわりが挙げられます。

つわりの原因は、胃腸が弱い、胃酸が出る、水分代謝が悪くむくみやすいなどが挙げられますが、

胃腸が弱い場合や水分代謝が悪いことが原因で起こる場合には、

胃の水はけを改善する半夏と胃を健康にする生姜で構成された漢方薬を処方されます。

胃酸が出る場合は胃の熱をとる黄連とオウゴンと半夏が配合された漢方薬となります。

またマタニティーブルーなど、不安な気持ちを抱えたり、

気分が落ち着かない方には、蘇葉と厚朴など気を巡らす生薬が入った物も効果があります。

また貧血もよくある症状ではありますが、漢方には体を温め、

血液の循環を良くする当帰という生薬があり、こちらが効果的と言えます。

この漢方は産前や産後以外でも冷え性の改善や月経困難症など様々な症状にも用いられており、

まさに女性のための生薬とさえ言うことが出来ます。

もし腹痛や不正出血がある場合は、早産につながる可能性があります。

つまり腹痛や不正出血は早産の軽症と言うことになります。

そのため早産を防ぐには、このような症状を改善する必要がありますが、

この場合は気や血を増やし、体を温めて、水分代謝や循環を良くする安胎薬がかなり効果的です。

これは初めにも述べたように、かなりの歴史がある漢方薬であり、多くの妊婦が服用されています。

妊娠中の辛い症状を改善するために、このような漢方薬がおすすめです。