漢方薬と副作用
漢方薬には副作用が無い、そう思われている方も多いのではないでしょうか。
漢方薬も薬は薬、副作用と呼ばれるものがあります。
それは西洋薬とは少し違い、体質に合わないといったアレルギーに近いものです。
ある人には現れてもある人には現れないといった場合も多いです。
その中でもよくある症状といえばそれぞれこんなものがあります。
甘草には血圧の上昇やむくみ、だるさなど人参は発疹やかゆみなどがあり、
大黄には腸の動きを活発にする作用があるため下痢や腹痛がおこります。
また麻黄には交感神経を刺激する作用があり、
そのため心臓の動きが活発になるため心臓の持病がある方などは注意が必要です。
子宮の収縮と促す場合もあり、妊婦さんも気をつけなければなりません。
副作用としては動悸、血圧の上昇や発汗やのぼせがおこることもあります。
これは同じ交感神経を刺激する作用をもつ附子にも同じ副作用が見られます。
柴胡は肝機能のバランスを整える働きがありますが、
人によっては胃部不快感や便秘が起こる場合もあります。
芒硝には宿便などの硬いものを柔らかくする作用があり、
そのため腹痛、下痢、食欲不振などの症状が引き起こされます。
それぞれの薬には効能があれば、体質によっては副作用が起こる場合があります。
また飲み合わせによって副作用が起こる場合もあり、
同じ成分が重複していないかなど気をつけることが必要です。
西洋薬と漢方薬の飲み合わせは効果を相殺してしまうこともあり、注意が必要です。
例えば熱を下げる西洋薬と熱を上げる漢方薬の飲み合わせなどです。
漢方薬はしっかり自分の体調や体質などを話した上で「証」に合ったものを処方してもらうことが大事です。
また副作用を知っていればその症状が出た場合、飲むのを止めることができます。
副作用が出ている状態で飲み続けることは漢方薬といってもとても危険です。
やはりしっかりその薬のことを理解し、飲むことが大事ではないでしょうか。