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心の病について
心の病は、誰にでも起こり得る病気で古来から存在していました。
心の病と言っても多種多様な症状があり、その症状の表れ方も人によって違うために、一概に説明し得る病気ではありません。
心理学、神経学が発達してきた現代では、精神科領域で取り扱う心の病の病理も広範となり、医師が診断する病名がいくつも存在しています。
また、その症状の表れ方によって違いがあるため、いくつかの診断名にまたがったような言動が見られる患者もいるので、
必ずしも精神科医が特定した診断名が確実に正しいとは言えないものです。
さまざまな治療法
治療法も様々に存在し、患者にとってどのような治療方法が最善であるのか、その判断も難しく、
診断が付きにくい重複した症状を呈する患者の場合、投薬の効果をその都度期間を設けて検証して行くことが求められるので、
患者に適した薬剤を見出すまで長期間時間が必要な場合もあります。
運動や食事療法も加えながら、適切な投薬が行なわれるならば患者の回復は進むと言えるでしょう。
少数ではありますが、食事から英気を養う意味で、薬膳を進める医師もおり、肥満傾向にある患者に有効な手段となっています。
さらに、按摩を用いて身体の血流改善を図り、老廃物を体外に排出することも心身のストレス軽減に役立ちます。
精神科・心療内科での治療法
現在、精神科や心療内科での治療法として第一選択肢としては精神薬を処方する医師がほとんどで、
あまり食事や運動に力点を置いていない医師が大多数であるのが現状です。
もちろん、薬剤のみで症状が安定し、患者が回復に向かえば何よりなのですが、薬剤だけではなかなか回復への一歩までたどり着けず、
何年間も同じ薬剤を飲み続けても回復しないという患者も多いものです。
精神科医には、薬剤のみに頼って治療を進めてゆくのではなく、
総合的なアプローチの一環として食事や運動の側面からも患者の日常生活にアドバイスが出来るようになってほしいものです。
苦悩している患者に真摯に向き合う精神科医が必要とされています。