【中国医学に聞く】内臓を整えるには?~病の七大原因~

目次

四診って何?

中国医学は西洋医学等とは異なり採血の検査結果等を用いず四診とよばれている方法で患者の顔色や舌、

皮膚の状態、呼吸音、臭いなど全身をみて診察をしています。

一つは望診といい顔色や舌、皮膚の色で診断します。

眉間には体力や心の色が表れ、左ほほは肝臓の色、右ほほは肺の色が表れているという風に診断しています。

舌には数百種類もパターンがあります。

二つ目は切診という診断で脈を診たり患部に触れたりする方法です。

三つ目は聞診といって声の調子や体臭、口臭で診断します。

あぶら臭ければ肝臓が関係し甘い匂いであれば脾臓、といった内臓によって違う臭いがするという考え方です。

四つ目は問診です。既往症や生活習慣、自覚症状、家族構成等を聞き取ります。

 

七情とは

中国医学では七情と呼ばれていて人間が持つ七つの感情が過度に変化しバランスを崩すと気が乱れ内臓疾患に繋がると考えられています。

「悲・憂」の感情は気が消えるといわれ長い間続くと肺等の呼吸器に影響が出るといわれています。

「怒」の感情は気が上がるといわれ強く出すぎると血圧が上がったり卒倒することもあり肝臓に影響が出るといわれています。

「驚」は気が乱れるといわれ腎臓に影響があるといわれ「恐」の感情は気が下がるといわれ同じく腎臓に影響があるといわれています。

考え込んでしまう「思」の感情は気を結ぶといわれ胃や腸等に影響を与え食欲不振になるなどの症状に繋がるといわれ、

「喜」は気が緩むといわれ喜びすぎると心気が緩み心臓に影響が出るといわれています。

 

おわりに

内臓を整える為には生活習慣や睡眠時間、暴飲暴食をしないといったことも大切ですが七情をバランスよく整えることも必要だと中国医学では伝えています。

人間の持つ自然治癒力を高めることが大切だとも考えられているので、

日頃からストレスを出来るだけためず人を恨んだり妬んだりせずどの感情も過度に持たずバランスのとれた感情を持つことも内臓を整える方法の一つです。