目次
はじめに
東洋医学で血は血液のことで、陰陽で分けると陰に該当します。
血液は全身に栄養を運んで老廃物を回収するため、生命維持に欠かすことができません。
東洋医学では血の多くは脾で作られると考えており、この場所が悪い人は貧血になりやすいです。
血と関係があるのは脾だけではありません。
心は全身の血液を送るポンプで、肝は血液を貯蔵する場所です。
血虚
血虚とは、血が不足している状態で女性に多く見られます。
女性は毎月の生理で男性より多くの血液を失っているためです。
さらに偏食などで栄養バランスが崩れている人は、
血を生成できないので血虚になります。
血虚の人は顔色が悪かったり髪の毛や爪がボロボロになりやすいです。
精神面では眠りが浅いために夢を見ることが多く、
不安を感じやすい傾向があります。
血虚を放置すると、女性の場合は子宮内膜が薄くなり生理周期が乱れるなど不妊症に発展する可能性があります。
血虚の体質でなくても、妊娠や出産で一時的に血が足りなくなります。
血熱
血熱とは、血が熱くで体内の熱がこもっている状態です。
熱を発散にしくいので、暑がりで汗をたくさんかきます。
赤ら顔や目の充血、赤ニキビといった症状も特徴的です。
アトピー性皮膚炎に悩んでいる人は、血熱で熱がこもり炎症を引き起こしている可能性があります。
落ち着きがなかったりせっかちで興奮しやすいといった性格を持ちます。
血熱タイプの人は活発なので自分を健康だと過信しやすいので、大きな病気のサインを逃しやすいため注意します。
血瘀
血瘀は血の循環が悪いことで、若い女性に多い冷え性が原因です。
さらに血と関係の深い気が足りなかったり、
水分が滞っていたりするのが悪化して血瘀を引き起こします。
痛みとしこり、黒ずみの症状が現れ、生理痛や頭痛、肩コリ、目の下のクマがある人は血瘀の可能性が高いです。
マッサージをすると血行が良くなるので症状が一時的に緩和されます。
子宮内膜症や子宮筋腫のリスクが高いので、対策が必要です。