食養のポイント
食養は、食事で健康な体を目指すことで、
古くから伝わって来ている健康法として現在でも注目され続けています。
食養を意識した食生活は、
大事な4つのポイントを覚えておくと意識しやすくなるので注意をしてみてください。
まず、五性は食べ物がそれぞれ持っている性質で、
熱性の食べ物なら体を熱くすること、
温性なら体を温めること、
平性なら体は変わらずに維持できること、
涼性なら体を冷やすこと、
寒性なら体を冷やす、というそれぞれの特徴があります。
人間が本来持っている特徴として、
体質がありますが五性によってその体質で悩める部分の改善を目指すこともできるようになります。
たとえば、冷える体質であれば、体の温める食べ物を選ぶと冷えを軽減できるようになるわけです。
体質だからと言ってあきらめることなく、食養を意識すれば悩みのある症状を緩和したり軽減したり目指せます。
次に、五味とは、食べ物が持っている酸味・苦味・甘味・辛味・塩味の味覚を示します。
この五味は、体の臓器と密接な関わりがあり、
酸っぱいものは肝臓、胆のう、目に、苦いものは心臓や脳、精神に、甘いものは脾臓や胃に、
辛いものは肺や鼻、大腸に、塩辛いものは脾臓や膀胱、耳に作用があります。
これらを食べることでそれぞれの機能をしっかりと養うことが出来るようになります。
最後に、食養を意識するには、四季の変化にあわせて収穫される食べ物を摂ることを心がけることが大事です。
春夏秋冬に季節の特性に応じた食べ物が育つので、
人体の寒熱に適応させることが出来るようになります。
食養の大事なポイントの4つは、五性、五味、季節、体質から考えると、
自ずと選ぶ食べ物が分かりやすくなってくるでしょう。
古くから伝わる食養を実践するには、
こうしたポイントを念頭に置いて日々の食事を考えてみるとわかりやすいかもしれません。
頭で食材を覚えなくても、季節感のある食べ物を性質を考えるだけで分かりやすくなるので、
意外と継続しやすくなるでしょう。