五季とは
季節の捉え方には様々なものが存在します。
よく知られているのは春夏秋冬という四季ですが、細分化した二十四節気呼ばれるものも存在します。
昨今の季節変化をよく表したものに五季という考え方があります。
これは季節を春、夏、長夏、秋、冬に区分したものです。
春とは概ね3月から5月くらいまでのことを指しており、
これは一般的な感覚とそれほど違いがありません。
夏は6月から8月ごろまでのことを指しています。
最近では暑くなるまでの時間が短く、5月末くらいからは既に暑いという年が増えており、
夏が長くなったなあと思う方も多いかもしれません。
そこで生まれたのが長夏です。長夏とは9月から10月のはじめくらいまでのことを指しています。
残暑とも呼ばれるような時期です。かつては8月も終わりに近づくと暑さが随分緩和されることが少なくありませんでした。
しかしながら、現代では9月ごろになっても暑さが続くケースが多いです。
それを長夏と呼ぶことがあります。10月の末に近づくまでは寒くならないという状態になります。
10月を過ぎるといよいよ秋になります。秋は気温的にも安定し、多くの作物が収穫の時期を迎えます。
花粉もほとんどなく、気温がちょうどいいという意味で多くの方にとっては過ごしやすい時期といえるでしょう。
12月になると冬を迎えることになります。冬になると厳しい寒さになることも多く、
場所によってはたくさんの降雪があることも珍しくありません。
日本では季節風の関係上、関東以東の日本海側のエリアに大きな降雪があります。
ただし、富士山の山頂など極端に高い場所については、夏ごろから既に降雪が起こることも少なくありません。
この冬をどうやって乗り切るかが大きな問題となっています。
寒さの厳しいエリアでは室内の暖房設備が整えられていることも多いです。
厳しい季節の変化を技術で乗り越えてきた側面があります。
環境は毎年のように変化を迎えているともされます。