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はじめに
中国医学、または東洋医学では体は気で動いており、
血液も気で動かされているものだと考えられています。
そして体の中の気は大きく分けて12の道が繋がっているとされています。
その気が通る道を「経絡」と呼びます。
気が滞ってしまうと、この経絡が乱れてしまい病気になりやすくなります。
いわゆる体のバランスが崩れるということです。
経絡が乱れる原因
では経絡が乱れる原因は何があるのでしょうか。
主に大きく分けて七つあります。
怪我などの外因的要因、暑さ、寒さ、湿気、乾燥、風、そして感情です。
さらに詳しく説明すると感情は七情(怒・喜・思・憂・恐・驚・悲)に分けられます。
特に感情は自分でコントロールしますが、一つの感情に縛られると大きく経絡が乱れます。
またその他の6つの要因も、長期間または強い勢力で受けるとこれも同じように崩れます。
こうして体は病に侵されやすくなっていくのです。
経絡を整えるには
ではどうやって経絡を整えればよいのか。
経絡は実は皮膚の下、筋肉の上に通っています。
なので皮膚を刺激すると直接その刺激が伝わります。
刺激は一種のストレスですが、それが悪いことではありません。
強いストレスや長期間のストレスは逆に体に害を与えますが、
微弱のストレスは体に免疫を作る機会となります。
昔から怪我などを治療することを「手当」と言いますが、
元は体の痛むところに手を当てるといった意味から来ています。
昔から皮膚を刺激することで体を治そうとしていたということなのです。
皮膚を刺激するには
ではどのように皮膚を刺激すればよいのでしょうか。
一番手軽にできるのは、経絡に沿って皮膚を撫でる方法です。
経絡の走行は大きく分けて二つ、末端から体幹と体幹から末端の流れです。
末端から体幹へ向かうのは手の甲から首までと、
足の内側から腹、胸までの流れ。
体幹から末端へ向かうのは胸から手の内側、指先までと、
背中から足の外側を通って足先までの流れです。
この流れを手でただなぞるだけで、刺激は十分に皮膚を通って伝わります。
またこの刺激によって体の中の水分代謝もよくなります。