今さら人に聞けない!現代医学と東洋医学の違いとは?

目次

はじめに

現代医学と東洋医学の違いですが、正しく認識するためには、

まず根本的に違っているということを頭に入れておく必要があります。

歴史や政治的なこと、発展のプロセスにおける気候や風土、

民族的な思いや考えなど、あらゆるものが反映され、

その上で生命や病気にどう対応して生きていくかということで、

それぞれに育ってきたものであるからです。

従って、どちらが正しく、どちらが間違っているとか、

どちらの方が優れているといった視点ではなく、

それぞれの良い点と注意しなければならない点を承知して、

対応するのが賢明ということができます。

現代医学の特徴

現代医学は、病気の臓器や部分に対する直接的な手術や治療、

あるいは原因となる細菌やウイルスを絶滅するとか、

取り除く、あるいは沈静化するといったことを行います。

人間の身体を、様々な部分の集まりとしてとらえており、

それを消化器関係・循環器関係というように分類して、手当を施していきます。

過去の症例や手術の経験、薬剤の効能などデータに基づいたものですので、

多くの人に適用でき、効果があるということになります。

問題点としては、何らか異常があり、患者に自覚症状があっても、

症例が見当たらない場合は、似たような症例から類推した対応になるということです。

東洋医学の特徴

これに対して、東洋医学は、総じて病気などの原因を、

何らかのバランスが崩れたことから起きていると判断します。

従って、これを正常のときに戻すことを中心にした対応をします。

身体だけでなく、心も全体の内の一つと考えた上で、

自然治癒の力を高めることを大事にしています。

個々人によっての違いということも重視し、

その人の体質や育った環境などに合わせた治療が中心となります。

何らかの異常があれば、また自覚症状があれば、

その原因となりそうなことをじっくり究明しようという対応となります。

問題は、ウイルス・細菌とか、脳疾患やがんなどで手術が必要なものについては、取り組みが難しいことです。