目次
はじめに
鍼やお灸によって身体に存在するツボ・経穴を刺激して体の内側から自然治癒力を高めていく東洋医学、
それを鍼灸と言います。
針灸を行なうためには国家資格である鍼灸師の資格を取らなければなりません。
鍼灸師の受験資格
国家資格のため試験を受けるための条件があります。
高校卒業後に鍼灸系の専門学校や学科のある大学で勉強した人にしか国家試験の受験資格は得られません。
人体の解剖学・生理学・衛生学・病理学など現代医学の知識取得や、東洋医学について勉強したり、
治療実習なども積んでいくのです。
鍼灸技術は元々東洋医学ですが、疾病の種類や重複度に合わせて医師と連携して治療を行なう場合もあり、
現代医学に対する知識も必要となるのです。
鍼灸師の資格取得後
資格取得後は針灸院やサロンに就職するほか、
スポーツ施設や介護福祉施設・在宅医療などの地域医療に関わるお仕事があります。
個人で開業するのもいいでしょう。
同時に按摩マッサージ指圧師や柔道整復師の資格も取得しておけばそれだけ就職の幅も広がるでしょう。
高齢化社会が進む中、予防医学の一つの手段として海外でも研究が進んできており、
アレルギーやがんの緩和にも役立つということで注目を集めている分野です。
鍼灸師に必要な資質
高い技術力はもとより、それぞれの患者一人ひとりと向き合い行なわれる施術だけにコミュニケーション能力も必要となります。
患者さんを思いやり、少しでも痛みが緩和され楽になるよう日々勉強が必要です。
働く職場によっても実力や経験によっても収入はさまざまです。
あまり高い収入が望めるお仕事というわけでもありません。
独立開業するとなると技術力だけでなく集客するためのノウハウなども必要となってくるため、
大抵はどこかの治療院でスタッフとして働いて経験を積んだ上で独立という流れになるでしょう。
テレビや雑誌で紹介されるような有名鍼灸師になることができれば、
大幅な収入アップも決して夢ではありません。
チェーン展開しているところの院長となることもできます。
