薬食同源の4分類
中国では古来から薬食同源という言葉が根深く人々の心の中にあります。
日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、医食同源と聞けば聞いたことがあると言う方は必ずいます。
要するに、この薬食同源という言葉には薬と食事には同じような効能があると言う意味になります。
昔は日本ではあまり使われることのなかった漢方薬ですが、
最近では西洋薬と併用することで大きな効果が生まれるということがわかってきました。
この際に使われる漢方薬というのはそもそも食料となりえる材料から作られていることが多いです。
ですので、薬というのは古来から大地によって作られた葉っぱや根などを使って作られていました。
これも一つの薬食同源というわけです。
さて、薬食同源と一口にいっても4つに分けることが出来ます。
「食用」「食養」「食療」「薬膳」、この4つです。
まず食用というのはそのままの通り食べることが出来るものを使用するということです。
先程話した漢方はまさにこの言葉に当てはまっているといえるでしょう。
次に食養と食療です。どちらも非常に似ていると思って方は多いかと思いますが、
確かに根本的な意味としてはどちらも一緒で、体を治すと言う意味となっています。
ただし、体といっても精神と肉体に分けて考えられていて前者が食養、後者が食療に当てはまります。
心と身体、治療することが薬食同源が目指している健康というわけです。
最後に皆さんも聞いたことがある薬膳と言う言葉は料理に当てはまります。
例えば、最近はやっている薬膳鍋というのは通常の鍋の中に漢方薬を加えることによって、
食事を摂りながら体を健康にするという素晴らしい効能を兼ね備えています。
ただ、この際に注意しておきたいのは、
全員が同じものを食べていればいいというわけではないということです。
例えば、痩せていて顔色がすぐれない人には温かいものを、
逆にふっくらとしている方には冷たいものを出すのが基本とされています。