「不内外因」って何?「飲食失節」「労逸」「五労」「体質」「外傷」とは?

目次

はじめに

不内外因とは、原因がその人の精神状態でも外部の影響でもない病気のことです。

飲食失節

飲食失節とは食生活の乱れのことです。

食べ過ぎや食が細すぎることを飢飽失常、不衛生な食べ物を食べることを飲食不潔、

同じような味ばかりを食べたり刺激物を好んだりすることを偏食と呼びます。

食べ過ぎると臓腑に負担をかけ、気や血、津液の巡りを悪くします。

偏食は消化不良や便秘を引き起こします。

栄養バランスを考えて腹八分目に抑えることが大切です。

労逸

労逸は働き方に問題がある状態です。

働きすぎである労力過度では気血が不足するので心身が疲れ、

心労過度は悩みすぎで脾や心の調子が悪くなるので食欲不振や動機を引き起こします。

性生活を頑張りすぎると房事過度で腰痛や無月経になりやすいです。

反対に休みすぎても安逸過度といって、脾胃の働きを低下させるので気血が滞ります。

頑張りすぎも休みすぎも体に良くないので、節度を持って働くのが良いです。

五労

五労は同じことを繰り返すことが原因で体調を崩すことです。

歩き続けたり目を長時間酷使したりすることです。

他に寝たきりになることや、座りっぱなし、立ちっぱなしがあります。

どれも五臓と器官に悪影響を与えるとされ、内臓が弱り筋肉が引き攣ります。

デスクワークや立ち仕事が多い人に見られます。

体質

体質とは気や血、熱、寒などの要素を組み合わせて、8つに分類したものです。

生まれながらにして気が足りなかったり体が冷えやすかったりします。

アレルギーなどは体質によるものが大きいです。

専門家は8つの分類をさらに細かくすることで、その人に適した薬を見極めます。

漢方薬を飲んだり生活習慣を変えたりすることで、体質が引き起こす体の不調を軽減できます。

外傷

外傷は打撲や切り傷、骨折などの怪我のことです。

東洋医学では外傷が原因で悪血が溜まって五臓に悪影響を及ぼすという考え方があります。

血の質が悪くなれば気の流れも悪くなります。

血の巡りを良くして怪我の治療を促進する漢方薬があります。