気功が治療に応用される!?「放鬆」「入静」「鬆静」って何?

目次

はじめに

気の本来の流れによって、心身ともにバランスを回復させることができる、といわれています。

気はさまざまな生命に力を与えてくれるものだからです。

体内において内臓や精神に至るまで運ばれエネルギーの供給し続けてくれるものです。

原因のわからないような不調であっても、この気の流れを元通りにすることで、

本来の人間の持っている機能を正常にさせ、回復へと導いてくれます。

気功は、このような気を整えることによって、人が持つもともとの回復力や免疫力を高め、

取り戻させてくれる治療法にもなっています。

「放鬆(ほうしょう)」「入静(にゅうせい)」「鬆静(しょうせい)」とは

その気功の基本となるものは、まず何よりこころとからだをリラックスさせ解きほぐすことになります。

そのような余分な力が入らずからだがリラックスした状態のことを中国語では「放鬆(ほうしょう)」といいます。

またさらに、不必要な邪念などが取り払われたこころの安定した状態のことを「入静(にゅうせい)」といい、

その両方を合わせた、心身ともにリラックスできている状態を「鬆静(しょうせい)」と呼びます。

気功はこの状態の時におこなうのが基本となっています。

気功と治療法

気功はすべての環境に順応している気を取り入れることによって、

からだやこころの気を高めることができます。

ですので、この気がスムーズにきちんと流れている状態が健康という概念となり、

そうでなく乱れ停滞してしまっているような状態であれば病気ととらえています。

またこの気というものは足りなくても問題ですが、過分にあってもあまりよくありません。

流れを整え、バランスを取っていくことが重要だからです。

気の通り道を一般的に経絡(けいらく)といいますが、

この経絡を刺激し流れを整えていく治療法が気功となります。

筋肉や関節といった部分だけではなく、

自律神経やホルモンなどを本来の流れにさせていくことができます。

血液の循環をよくし、新陳代謝を整えることで、

さまざまな原因のわかりにくい症状なども改善させることができるのです。